リニモテラス公益施設 2020

現場説明会&青空会議 9/12(土)

2020年9月25日

お知らせ版

現地説明会と青空会議

2020年9月12日、長久手古戦場公園前の長久手中央2号公園及び建設現場で、施工管理者さんの協力のもと、長久手市役所とリニモテラス運営協議会が、実際の建築現場を前に、今までの流れと現在の報告。また、施工時期の活動についてお話しさせていただきました。コロナ禍の対応として、参加者を2班に分け前半・後半の入れ替え制で、3密にならないよう、気をつけながら行いました。

設計した建築士による建物説明

東畑建築事務所 久保氏

この施設は市民の交流の場を目指しました。交流を促すために廊下で区切るのではなく、オープンな設計を心掛けています。フリースペースを作ることで様々な催し物ができるほか、建物全体を使ったイベントもできるようになっています。また、畳の部屋や地面の固いD I Yをする部屋もあり、それぞれの用途に合わせて活用できるような設計となっています。
場所が、古戦場公園と隣接した立地なので、緑も生かした外観作りも気をつけています。

建物内に目を向けていただきますと、トラス構造が目を引きますが、このトラスも小さな部材を組み合わせ、大きな空間を作る構造になっています。これは、今後この建物で活動する個々人(市民)が、力を合わせ「場」を作ってゆくことを示しています。

工事はまだ始まったばかりで、基礎工事が行われているところです。これから月1回のペースで今回のような青空会議を開いていきたいと思います。12月には上棟式を予定しています。その後は、土壁塗りやウッドデッキ作りなど、ワークショップDIY体験を行い、工事が完了するのは来年2021年3月末、オープンは6月を目指しています。

質疑応答

Q.小会議なんかもできるのですね。

A.そうですね。使用者さんの用途に合わせた設計にしています。また、内容によってはここで会議を開くことも可能です。

Q.大きなイベントも開けますか。照明とかも活かして。

A.はい。運営のやり方にも変わりますが、可能です。各部屋で開くこともできますし、この建物全体を使って行うこともできます。照明はふんわりとした自然光と照明があります。また、隣接する長久手中央2号公園と繋がる使い方もできますね。

外から内へは手足洗い場を設けていますので、公園と連携させた取り組みや子どもたちが外で遊ぶことができるようになっています。また、畑のスペースもあるので自然を生かしたイベントもできます。他にも色々な実験的な試みの場として活用させることもできます。

意見:これまではこのような施設は長久手になかったからね。若人が買い物帰りに寄れることも期待できますね。

意見((株)東畑建築事務所 久保氏):本来なら上棟式も餅まきなんかしたら最高に楽しいだろうなと思うのですが、このような状況なので開催方法を考えたいですね。それでも、何かしらの形でイベントが開けることを願っています。

意見:市民の共同作業などもできますね。

運営協議会による青空会議

リニモテラス運営協議会 広中副会長

『リニモテラス公益施設で誰がどんなことをするのか』

リニモテラスとは、史跡である長久手古戦場から、リニモ長久手古戦場駅やイオンモール長久手一帯のエリアを指します。生活上便利で利用しやすい場所です。いずれはジブリパークの門前町としての役割も期待されている、まちの玄関口です。

ところが今はほぼ、通勤者や学生・買い物客の通路となっています。現在建設中のリニモテラス公益施設は、このエリアの“中核施設”として高い期待が寄せられています。

多くの人がふらりと立ち寄り、新しい出会いが生まれる交流の拠点として、また観光やまちづくりなどの情報発信、販売所、相談の窓口として、さらに4つのテーマを軸にした団体が、ここを拠点に活動することで、新しいつながりが生まれ、市民主体の活動が広がっていくことが期待されています。

長久手市に特徴的な4つのテーマとは、大学連携(大学が多い)・観光交流(史跡や公園、大型商業施設があって市内外からの来訪者が多い)・多文化共生(外国人住民が増えている)・子育て支援(子どもが多い)です。これらの4つの分野の団体は、すでに市内各所で活動していますが、これらの団体がリニモテラス公益施設でも活動すれば、多くの人にその存在を知ってもらうことができ、活動に参加する人も増えます。いずれは4つのテーマだけでなく多様な市民の活動拠点になることを目指しています。

個々の団体に注目していくと、

大学連携では、今までも市内4大学で、“専門性”と“学生の主体性”を活かした活動を行なってきました。しかし、大学ごとの活動が中心で横断的な活動が難しいことや、知名度の低さ、多様な連携の難しさ等々の課題に直面しています。リニモテラス公益施設で小規模でも学生の意欲や専門性を生かした活動が気軽に開催されれば市民の参加も増え、異なった特徴を持つ大学間の連携や、企業・市民とのマッチングも活発化すると期待されています。また学生や教員の活動拠点ができることで、学生の力が市民の学びや活動を活性化させる相乗効果にも期待しています。

観光交流では、多くの市民や市外からの来訪者のために観光案内所や販売所を整備し、リニモテラスエリアマネジメントの要として多様な連携や事業を展開する「長久手オリジナル観光交流まちづくり」の推進が期待されています。まちの玄関口に位置するリニモテラス公益施設が、来訪者に「長久手の人・モノ・コト」を紹介し、交流に力をいれた“観光交流まちづくり”の拠点となり「長久手ファン」を増やす拡散スイッチとなっていくことを目指しています。

多文化共生では、長く続けてきた姉妹都市との国際交流イベント等は市民に浸透しています。最近はそれに加え、地域に取り残されがちな外国人住民のサポートに焦点をあてた活動の重要性が高まっています。しかし、外国人住民の頼りになるアンテナ拠点の整備をはじめとして、支え手の発掘・外国人住民の活躍の場づくり、“多文化共生地域づくり”活動の知名度アップ、多文化共生推進部門の体制強化など、まだまだ多くの課題があります。リニモテラス公益施設で活動することで、多くの市民に多文化共生の活動を知ってもらい、リニモテラス公益施設が外国人住民にとっても、気軽に立ち寄ることができる“多文化共生地域づくり”の拠点となることが期待されています。

最後に子育て支援について。この分野の活動は、この施設で大きな役割を持つでしょう。長久手市は、全国的に珍しい「子どもが多いまち」です。また転出入が多く30代~40代の子育て世代の人口が多いので、知り合いがいない土地で子育てする漠然とした不安を抱えている人が多いと推測されます。そういう人たちが買い物帰りに子どもとふらりと訪れ、まちの子育て情報を得たり、ほっとできたりする場になることを目指しています。子どもが小さいと地域とのつながりも薄いので、行政では網羅できないきめ細かいスキマの支援を、市民の活動で補完することが大切です。しかし、市民の活動のネットワーク化も一部にとどまり、行政も各団体の活動を一元的に把握できていないことや、18歳までの大きな子ども達に対する支援が薄いといった現状があります。
そこで、リニモテラス公益施設が市内各地で活動している団体間の架け橋的な存在として、民間の子育て支援団体がゆるやかにつながる拠点となることが期待されています。また将来的にはあらゆる年齢・国籍・状況の子どもや保護者が、分け隔てなくつながれる拠点となっていくことを目指します。

長久手市は、“5割以上の人が長久手在住10年未満”で、転出入者が多いことが特徴です。そのために、「人とのつながりが薄い」「地域に対する愛着が薄い」「いざというときに助けになる人がいない」といったことが起こりがちです。若い時は地域のつながりが薄くても困りませんが、いつか地域の助けが必要な時はやってきます。つながりが豊かな地域づくりの第一歩は、人と出会うことの楽しさや人とつながることの心地よさを体験することからですが、地域にそういう場がなかったり、あってもいきなり地域には入りにくかったりします。地域に馴染みのない若い人たちが、リニモテラス公益施設にふらっと立ち寄り、イベントや活動を楽しみ、長久手を知っていくことはとても大切なことだと考えます。

このリニモテラス公益施設には、活動したい人から、ただ休憩したい人まで、さまざまな目的で多くの人が訪れます。そしてさまざまな目的に対してさまざまなサービスが市民によって提供されます。そこではさまざまなつながりや効果が生み出されるでしょう。しかし大切なことは、ここで完結するのではなく地域に広がっていくことです。リニモテラスに端を発して地域に新たなコミュニティが生まれ、地域に根差していくことが願いです。“リニモテラスから地域へ”を念頭においてこれからも進めていきたいと考えています。

最後に協議会メンバーより挨拶

活動コーディネーター 加藤氏

広中さんのお話に「体験が人を変える」というお言葉がありました。

私自身も「体験が人を変える」ということを感じています。
少し自分の話を出しますと、私はウェブデザイナーの仕事を今も昔もやっているのですが、今は農作業も行うようになりました。この農業に携わるようになって少し意識が変わりました。
ウェブデザインの仕事は睡眠時間を削ったりすれば、早く仕事を終わらせれます。仕事を短時間に多く終わらせるという意味では、効率的かもしれません。ですが、植物や自然は人間がどれほど睡眠時間を削っても、種から芽は出ません。自然界の時間の流れと、仕事の時間の流れの違いを感じた時に、私は意識が変わったように感じています。
これが、私自身の「体験が人を変える」の実感です。

機械ではないので人間も農作物と同じように、成長や変化には時間がかかります。目標・目的を持っての試行錯誤の時間が必要なのではないでしょうか。リニモテラスにおいても同様で、今までも様々な企画の上に成り立っています。例えば、今後開かれるものとして施工ワークショップの一つにD I Yのイベントがあります。ものを作る事を通じて、新しい価値観・新しい出会いの機会出来ればと考えています。
この状況下で、自分たちにできることは何かを模索しながら今後も足掻いていく中で様々なことに挑戦し、前に進んでいこうと思っております。これからもよろしくお願いいたします。